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学校長 菅原出の「飛耳長目」 2022年11月7日

ニュース 学校長 飛耳長目 Nov 07, 2022
菅原出の連載コラム

こんにちは!オンラインアカデミーOASIS学校長の菅原出です。

北朝鮮によるミサイル発射が続いています。米韓両軍は10月31日から大規模な合同訓練「ビジラント・ストーム」を韓国上空などで実施しましたが、それに対抗する形で北朝鮮は短距離弾道ミサイル、地対空ミサイル、巡航ミサイルなどの発射を続け、11月3日には大陸間弾道ミサイル(ICBM)も発射したようです。

11月5日には米軍も上記の合同訓練にB1B戦略爆撃機2機を参加させたと発表。米国がB1Bを朝鮮半島に展開させたのは、トランプ政権時代に米朝間の緊張が極度に高まった2017年12月以来のことでした。

北朝鮮は、北東アジア安全保障上の脅威になっているだけでなく、ウクライナ戦争にも間接的に影響を与えているようです。11月2日、米政府は北朝鮮が大量の砲弾を中東や北アフリカ経由でロシアに密かに供与している、と発表。武器弾薬の不足しているロシアはこれまでも北朝鮮に軍事支援を要請していると言われてきましたが、北朝鮮によるロシアへの武器供与の実態が報じられたのは初めてです。

米政府は、どのように北朝鮮が大量の砲弾をロシアに送っているのかについては明らかにしていませんが、米ワシントン・ポスト紙は、陸路で中国を通り中央アジア、イランを経由している可能性について報じています。

そのイランからは大量の無人機がロシアに輸出され、それがウクライナのインフラ施設への攻撃に使われている、として国際的な非難がイランに向けられています。反米の北朝鮮とイランがロシアを支援し、ウクライナ戦争が“欧米諸国と反米勢力の代理戦争”の様相を呈してきています。

11月1日には、OASIS初のクラブ活動として、土浦駐屯地にある陸上自衛隊の武器学校に行ってきました。ウクライナ戦争で、迫撃砲、高射砲、対戦車砲など火砲の威力や脅威に対する注目が集まっている中、元武器学校校長の市川文一先生の解説付きで、実物を見ながら様々な陸戦兵器について学ぶことができたのは、大変有意義でした。今後も様々なアクティビティを予定しておりますので、楽しみにしていてください!

また先週は、土屋貴裕先生の「中国の政治・経済・外交安保①中国に関する基礎知識・中国政治の焦点」が公開されています。是非ご視聴ください。

世界は今、100年に一度の大きな変動期を迎えています。歴史や地政学をはじめ、国際政治や安全保障を基本から学ぶことが、今こそ必要とされています。

是非一緒に学んでいきましょう!

菅原 出
OASIS学校長(President)